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長野市の21坪という小さな敷地に建つプロテスタント教会です。
救世軍という歴史ある教会の設計をお手伝いできたことは、私にとって本当に幸せなことでした。教会の設計は初めてでしたが、牧師様にアドバイスを頂きながら何とか完成することが出来ました。
イエスが幕屋(テント)で教えを説いていた、との話からヒントを得て、風をはらんだ幕をイメージしました。
狭い通りが少しでも広く見えるように、空に向かって開いていくデザインは通りの表情を変えることに成功していると実感しています。 |
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教会の入口ホールです。
光を抑えた計画としました。
礼拝堂に入る前の大切な準備空間として、また、精神的な意味合いも考えて、このようなほの暗い空間にしました。 |
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礼拝堂です。
特に気を遣ったのは小さなスペースでの音響でした。
賛美歌等の歌声がシャープに響くように、空間形態や素材に気を配りました。
その結果、音響が良いと牧師さま御夫妻に喜ばれました。
照明は聖書を読むことを考慮して、蛍光灯を天井裏に隠し、光だけが壁を洗いながら落ちてくるよう計画しています。 |
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2階の牧師様御夫妻の居住空間です。
シナ合板による仕上げとしています。質実剛健、且つ質素な表現を目指しています。
牧師様御夫妻の人柄にイメージを重ねました。本当に素敵な御夫妻であり、信者の方々もまた素敵な方ばかりでした。 |
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2階住居空間。
左上に見えるのはトップライトの光です。
空間の中の暖房効果をあげるために、天井扇を付けています。
部屋の間仕切り上部が開放されているのも、空間内の空気の動きを考えてのことです。 |
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トップライト下は、ロフト空間になっています。
季節用品や書物、書斎として利用されています。
小さな敷地に建つ小さな小さな建物ですので、空間を最大限に利用したいと考えた結果から、こういうスペースが生まれました。 |
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イメ−ジコラージュです。
暗い通路を抜けてアーチの向こうに神聖な世界が広がるのです。
礼拝堂の光を希望の光に.......それが私のイメージでした。 |
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旧会館解体後の敷地の景観です。 |
改築後、この通りの景観はこんなに変わりました。 |